はじめての特許！（特許出願）#1 身近な特許

特許を出願しようか。

特許！？そんな凄いシステムなんて開発したことがないしなんだか難しそう・・・。（ゆりちゃん、大ピンチ！）

実はAmazonの1-Clickも特許だったんだ。

事前に決済情報を登録しておいて、ボタンを1回クリックするだけで商品が届く機能だ！
でもAmazonは大企業。我々にはハードルが高いような・・・。

主婦が発明した洗濯機の糸くず取り具も、実用新案として出願されているよ。

主婦が発明！？同じ女性として心強い！！
最近も、小学4年生の男の子がコンパスを上手に使えるための補助具を出願して、ニュースになっていたな～！

実用新案は物の形状や構造又は組合せを保護対象としているけれど、特許はプログラムのアイデアも保護対象としているから、Amazonのような出願の仕方が出来るんだ。

アイデアさえあれば、誰にでも、可能性はあるんだね！！

でもこのシステムのどこに特許性があるのだろう・・・。

課題があって、課題を解決するための手段があって、手段を実現するための構成があって、実施例を基に手段がもたらす効果の説明があって・・・最後に、権利を主張する範囲を記載するんだ。権利を主張する際は、発明を多面的に保護するために、請求項として多段階の記載をするんだよ。

特定の業務に特化した、小さなシステムにも、請求項が５つも考えられるんだ！

でも特許を出願する意味って、何なんだろう・・・。

一つとしては、他社が権利を有することの脅威を考えた時、自社の技術を公知例にしておくことで、他社の脅威を和らげることが出来るんだ。ただ、特許を出願するにはそれなりの費用と労力が必要だから、費用対効果を考えて出願することも大切だね。

特許は自分達の開発した技術を守る手段の一つとして、考えることが出来るんだ！

出願するために、弁理士に相談してみよう。

弁理士？弁護士ではないの？

弁理士は特許や実用新案等の知的財産に関する専門家だからね。弁護士は法律の専門家だよ。

でも専門家にお願いすると、高額な費用が発生するのでは・・・？

知財総合支援窓口というところが、無料で相談に応じてくれるようだね。弁理士の紹介もしてくれるようだよ。

まずは専門家に相談してみてから、改めて社内で検討することが出来るんだ！